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20040601

ふたりはプリキュア18話

18話(5/30放送)「ドキドキ!中間テストは恋の迷宮」のこと

 絵にクセがある、というか、なぎさの表情がなぎさらしくないところがちらほら。下手ってわけじゃないし、かわいいはかわいいし、「その話は…今はしたくないっ!」とか「おっしゃるとーり!」とかのネタ(こういうのが天丼?天丼?)は面白かったし、満月の空に浮かぶ姉弟もキレイで印象的な絵だったと思うのですが。鏡空間に入るとことかもキレイだったですねえ。

 お話はかなり面白かったです。志穂莉奈の、とくに莉奈のほのかへの態度が、本当にうち解けているのかイヤミなのかやけっぱちなのかようわからんところに、意外と悪くない関係なのじゃないかと思ってみたり。通りかかったら仲いいけど、普段は単独行動。微妙な距離。そんな中頭ゴンゴンを志穂莉奈にシカトされるなぎさかわいい。先週の大根掘りのシーンもですが、なぎさの「ホッ ホッ…」ていう、よくわかんない小刻みなかけ声、ものすっごいハマってますな。
 聖子ちゃんまわり(とくに志穂莉奈)は、乙女というか、小中学生女子の真骨頂という感じがしてかわいいと思ってしまいました。そうそうそうそう、相手の反応が怖くて返事聞く前に余計なフォローをついつい入れちゃうんだよね。あと、最初一人で行ってダメだと次はオプションがついてきて、そのオプションばっかりしゃべるんだよね。そんで本人は「やっぱりいいの」とか言い出してイライラさすんだー。んもー、この、女の子め!

 キリヤの怒りはどうもヘリクツにしか聞こえないのですが。この子もまた象徴的な、友達つくるの苦手な子供像なんだなあ。一人っ子でわがままな、久住昌之の「中学生日記」で言うところのボーズくんのような内弁慶タイプが近いかも(解りにくい例えですみません)。
 プリキュアの重要なテーマの中のひとつに「友達をつくるのが苦手なちびっこに見てほしい」みたいなのがあったと思うのですが、なぎさとほのかがもう普通に仲良しになっちゃって、「次は志穂莉奈とほのかで一悶着かなーキリヤは恋愛問題に発展するか?」⋯と思わせといて実はキリヤの方も友達づくりのススメになっちょるあたり、そう来たかーって感じです。サッカー部の方で同性の仲間との関係ももちろん、ほのかに対してのキリヤも、その思いが恋心であったとしても、その気持ちの伝え方は恋愛未満というか、むしろサッカー部内よりもほのかに対するキリヤの態度の方が、友達つくるの苦手な子っぷりが炸裂してたと思います。サッカー部の方は、そんなキリヤの周りとのやりとりを強く印象づける裏付けみたいなもんですか。

 しかし、先週といい、今週の公園での話といい、ほのかのキリヤに対するもの言いは、いかにもキリヤみたいな境遇の男が釣られそうなやりとりですな。(私の夢妄想によればほのたんはそのへん全部計算済みなんですけど、実際は)無意識に釣っちゃってるんでしょうなー。困ってる人がいたら親身になってあげたい、迷っている人がいたら導いてあげたい、というごく自然にほのか的なシンプルかつストレートな気持ちで、キリヤも聖子も同じように接しているんだと思いますが。
 公園でのほのかの話は、最近私相手のこと考えるのが楽しいわ〜やっぱりお友達って素敵よね〜的な浮かれた気持ちもなきにしもあらず、って気もしないでもないです。男子部に怒鳴り込んだものの逆に謝るはめになったりしましたけど、でもまあ、最終的にキリヤも聖子に自分から話をしに行ったし、結果オーライというか。

 キリヤがそういう成長していくキャラとして描かれた以上、ほのかとくっつきそうになる(そしておそらくは悲恋に終わるであろう)相手キャラというより、複数いる主人公のうちの一人的な位置づけになりうるのかな。番組全体の流れ的に、半分(26話くらい?)までに1度は退場するであろうと思われますが、大事に描いてほしいものだと思いました。がんばれ、キリヤ! 授業サボって女子部に忍び込んで、クセになるなよ? プリQバンはきっともうはがすと白くてクサいぞ?

 ポイズニーさん、肉弾戦でも意外と強かった。でも、決め技はトリッキータイプ。やっぱそれでこそ、かな。

Posted at June 1, 2004 12:13 AM
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