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20041207

ふたりはプリキュア42話

第42話(12/5 放送)「二人はひとつ!なぎさとほのか最強の絆」のこと

 ベローネのコートかわいい。みんなスカート短いからハーフ丈でいいっすね。もっと寒くなったらマフラー巻いてねマフラー。きっとみんな待ってるよー。
 「自分にとって一番大切なこと」
 なぎさ「愛」
 ほのか「水分、タンパク質、etc...」
 ほのかに対しての志穂莉奈の態度が、なぎさに対するのと同じように容赦なくなっているのがなんだかとても嬉しい。そりゃ、元来のウンチク女王ぶりに加えて最近は「ポポ!」「ポポ!」と奇声を発しているし、「気の置ける優等生」ではないですよねもはや。別の意味で気の置ける存在になってしまったかもしれないのは置いといて、距離の近さが感じられるのは嬉しいものです。
 私が志穂だの莉奈だのクラスメートたちが好きなのは、主人公キャラが主人公ゆえにときたま失ってしまう「女子中学生っぷり」を惜しみなく放出してくれるせいであるところが大きいです。「やっぱり愛でしょ」に対して、さも当たり前かのように「誰のこと?」と返してしまう女子さいこう。


 で、敵来襲。今回は相手も切羽詰まってきたせいか、弱点をついてきます。木枯らしザケンナーによって連れ去られたホワイトは闇に囚われ、プリキュアは分断される。さらに、「バラバラになったお前達にはもう何の力もない」「一人では何もできない」という種3人の言葉に影響され不安で心細くなるブラック。「助けに行かなくちゃ!」と思う以前に、怖い、寂しいが先に立ってしまう。メップルが必死に諭すもブラックはどんどん冷静さを失っていく。闇の力が増していく誰もいない街を闇雲に走り回ってもホワイトの居場所がわかるはずもなく、ついには地下鉄駅のホームで力尽き膝を抱えてうずくまってしまう。
 囚われたホワイトは闇に蝕まれていく。一方、ホワイトがどこにいるかわからず、地下鉄のホームでうずくまるブラック。「あたし一人じゃダメだよ」と、自分の弱りようをホワイトのせいにしようとする。メップルが必死に勇気づけようとするも耳を貸してもらえないのがせつない。ホームでポづくししりとり。うずくまったまま動こうとしないブラックの行動速度をゼロにさせないためのメポの気遣いと思われます。そしてほのかを思い出し、立ち上がるブラック。
「そうだ、ほのか探さなきゃ」
 そこへザケンナーが乗り移った地下鉄が入線。それが闇への誘いでもとにかく前へ進むしかないのです。

 ブラックの不安をさらに煽ろうとしたジュナの言葉は、逆にホワイトの姿を具体的に意識させ、ブラックの心は「パートナーのいない心細さ」から「パートナーを取り戻そうとする力」へシフト。解き放たれたブラックの力をミップルが感じ取り、叫ぶほのかの声がブラックを呼ぶ。ジュナが破壊した車両を脱出、目の前の暗闇からは、ザケンナーの群が襲い来る。しかし、その闇の奥にメップルがミップルの気配を感じ取り、なぎさとほのかは心を通わす。なおブラックの心を折ろうとする種3人の声がひびくが、なぎさの心はもう、ここにいない相棒に救いを求める弱々しいものではなかった。
 ザケンナー軍団を突破し、一度は闇の結界に阻まれるも、レギーネの攻撃を転じて自分のキックに乗せ闇の結界を破る。

 再会した2人にジュナとレギーネが襲い来るが、押されながらもプリキュアには後ろ向きな姿勢はない。そこへ例の便利キャラが登場して体力全回復のパワー上乗せ+ストーム発射。今回のアクションシーンの頑張りようはまあ見りゃ一目瞭然なのでカツアイ。おいしいとこいっぱいありましたね。

 翌朝の登校風景。「大切に思う人を大事にしたいという自分の気持ちが大事かなあ」「そうね。きっとそうよね」ほのかも、夜とか反芻していっぱい考えていただろうに、「そのとおりね」と断言せずに「きっと」とつけたのは、知識や理屈から導き出された答えではなく、経験から導き出した希望であったあらわれかと思います。

 今回の功労賞はあえてメップルに! 本当に大人になったもんだなあ。前半ギャグとして使った「ポづくししりとり」を、ほのかを思い出すきっかけにつなげたのもにくいし、ポルン発動後の「待ってましたメポ!」は、本当に、アンタがここまで引っぱってきたと言ってもいいよ、というくらい意味があったのではないでしょうか。
 「自分にとって一番大切なこと」のテーマも、敵側からの「バラバラでは何もできない。そういう自分の無力さを紛らわす、自分のために相棒を求める」というマイナスイメージのものを「パートナーがいれば自分の心も強く持てる、そんな大切な人を大事に思う気持ち」とプラスイメージへ転化して「大事なこと」の答えにつなげているのも美しかったです。
 そして、プリキュアがお互いをブラック・ホワイトといつものように呼んでいたのがなぎさ・ほのかへ変化。ブラックサイドでは、「(ここに)存在しないホワイト」から「存在して(自分を待って)いるほのかへ」思いが動いたとき、ホワイトサイドでも「いないブラック」から「来てくれたなぎさ」へ心を通わそうと夢中で叫んだときに。お互いの存在が心にくっきりあらわれたときに呼び方が変化したのは、プリキュアになってしまってできたパートナーという存在から、心を通わせつづけて自分たちの意思で結びついているパートナーになった、と捕らえてよろしいでしょうか。ひさしぶりに1段階「強く近く」なった絆がはっきり描かれた回でした。来週以降は変身後も「なぎさ」「ほのか」で行きましょう。「ブラック」「ホワイト」に戻っちゃってたら拍子抜けしますけど。
 あと、ジュナとレギーネは最後には結局ストームで吹っ飛ばされてしまったけど(たぶん回避した)、プリキュア並に連携上手かったですね。息ぴったりだー。彼らもジャアクキングを出し抜くと決めた以上必死にならざるをえない、という事情が戦闘にも出ててよかったと思います。

 残念な点もなかったわけではなく、今までにもよくあったように、テーマのわりに尺が足りないというか、いっぱいいっぱい詰め込んだ話であり、ホワイトがさらわれた直後ブラックが不安になったのが急すぎだったり、ポルンの発動動機が曖昧すぎだったり、ブラック逆ギレの口上が理解しづらかったりして、初見では最後の結論がとってつけたように思えてしまったり、安易に言葉で表現させてるように見えてしまったりもしましたが、「1話内でテーマをオチまで持っていく」「戦闘も終結まで描く」「日常部分にも意味を持たせる」等、番組のしばりをこなしたうえで、よくここまで描いてくれたと思います。

 ひさびさにこんな長い感想書きました。
 次回は藤P誕生日話。よしみ先生ケッコン話で登場したかわいいあの娘、森岡唯たんがなぎさの恋のライバルに!? ていうかなぎさ身を引いてしまうのか? ほのかはやり手ババアごっこのフリしてなぎさをいじってハアハアするのか? そしてなぎさは支倉くんのことを思い出すのかっ(笑

Posted at December 7, 2004 03:20 AM
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