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20040607

つるまる子ちゃん


 デュランダルが聖剣ならツルマルボーイの末脚は日本刀、というイメージを勝手ながら持ってます。しかしなぜ学ランなのか。風小次か。

 というわけで、6月6日は第54回安田記念。個人的には登録馬が発表されて以来ダービーよりも盛り上がってました。気合い入れて東京競馬場で生観戦ですよー。

【 家を出るまで 】
 先週まで内側にあった仮柵をとったAコース使用。先週までにたくさんの馬に踏み荒らされ芝のはげた部分の内側に、荒れていない綺麗な芝のエリアが、馬3〜4頭分の幅だけ出現、これを通称グリーンベルトと呼ぶそうです。
 土曜の中継をTVで観ていたら、Aコースを使った東京競馬場は、外差しが決まらなかったりグリーンベルトの外には誰も出なかったりするレースばかりで、私も家を出るまでは、勝ち馬は直線に入ったときに先頭にいる3頭くらいの中から出るだろうと予想し、ローエングリンからの3連複ながしにするか、馬連BOXにするかを悩みながら家を出ました。

【 開門まで 】
 プリキュアのオフ会を早退し、5:19発の京王線で東府中まで。いつもはここで乗り換えて府中競馬正門前駅まで乗っていくのですが、地図で見たら東府中からでもそう遠くなかったので歩くことにしました。急いでるのかのんびりしてるんだかよくわかりません。
 東府中の駅から出るといきなり「競馬場通り」。わっかりやすい。途中にコンビニもあり、観戦の準備を整えながら向かうにはいい感じかもしれません。ていうか、道沿いの街灯(?)にFC 東京の旗がずらっと飾られてました。わー、こういうことするの、味の素スタジアム〜最寄り駅の飛田給の通りだけかと思っていましたよ。いいですなあ、ホームタウンてステキだ。

 普段あじあわない、歩いていくうちに遠くにスタンドが見えてくる、というシチュエーションも満喫しながら、並んでる人が1人しかいない東門を素通りし正門1階の当日券売場に並びました。前売り持ってる方の列は既にかなりの人が並んでいましたが(大部分は写真撮りに来た人だと思います)、当券売場の方は私の前に徹夜っぽい4人組が寝てるだけだったので、結果としてチケ入手済の列の最後尾に並ぶより早く入場できました。
 この開門待ちの間、列の前にマイク1本立ててアナウンスしてたお姉さんが、アイフルCMの安田美沙子ちゃんみたいなふにゃふにゃした喋り方してたのに萌え。顔もわりとかわいいのにJRAのかっこ悪い緑の制服を着せられてるところにも萌え。赤い上品な制服のもぎりのお姉さんたちより明らかに不遇な感じがはげしく萌えでたまりませんでしたよ(;´Д`)ハァハァ

 G1の日だからって毎回開門時刻が早まるわけではないんですね。定刻通りの9時に開門したと思います(早まってたとしても10分程度)。開門ダッシュする怖い人を避けつつ、レーシングプログラムをもらいに行くのを省いて小走りでスタンドに向かうと、既にゴール前のスタンドのいいとこは9割9分くらい埋まってまして、ぎりぎりなんとか屋根のあるゴール目の前の席を確保。微妙に雨が降ってきてたので屋根重要。ていうか雨がどの程度降るのかでレースの予想もだいぶ変わってくるのですが。雨の中ウロウロするのが面倒になってレープロは結局もらいに行かず。

【 1R〜10R 】
 日曜のレースは3回東京6日目、2回中京6日目。愛知杯もあるし中京のレースも余裕があったらやろうと思って新聞は1馬にしたけど、いざ競馬場についてみると、安田記念ですっかり気持ちが盛り上がってしまい、1日東京のレースだけをじっくり見ようということに。最近はメイン競争をしっかり予想したい開催地のレースに重点を置いて見ることが多いです。
 実際に日曜のレースが始まってみると、小雨が強まったり弱まったりする中、昨日の様子とはうってかわって、グリーンベルト内ながら差しがバンバン決まる。これは馬場の影響もありそうだ。そうすると安田で直線に賭ける馬たちにもチャンスはあるってことかなあ。TVで見た昨日の馬場とは明らかに様子が違ってました。

 馬券の方は4Rまでちびちび買いつつはずれ続き、馬券を買わずに東京天丼を買ってきて食べつつ見た5R、ダートは稍重になっても芝はまだ良馬場。い、い、一番人気のキャメロンガール(安藤)が、グリーンベルトの外の荒れた部分の更に外から猛然と突っ込んで来たー! 結局内から伸びたフクノファイン(田中勝)に差されてしまいましたが見せ場十分の2着。うおー、アンカツやってくれる! 安田記念でもこれ狙ってますか。
 その後ぼちぼちと大外から飛んでこようとする馬が見られるようになり、私も1つだけ安い馬単が当たり(写真判定。ウラだったら配当3倍だったのに…)、ノリちゃんは調子がよく、隣に座ってた知らないおじさんは堅い馬券ばかり当てては「よしよし」「よしよし」うるさかった。

【 11R 安田記念 発走前 】
 馬体重発表、ファインモーション-16kg。ツキのない武豊に最内枠、まして牝馬の活躍例の少ない安田記念となっては切るしかないでしょう。マイソールサウンドは+10kgの480kg。輸送した分体重が減ってるはずなのにそれでも+10kg。うわーおさえようと思ってたのに切るか。あ、でも、京都金杯で勝ったときは476kgだったのか。やっぱり切らんでいい…かな? 後はひどかったのがダンツジャッジが休み明け-16kgだけど、最初から買う気なかったので気にしません。
 パドックは馬体は見てもいまいちよくわからないのでいつも見たり見なかったり。見るときは無駄に入れ込んでる馬がいないかを見るくらいです。でもそれもよっぽど暴れてないとわかんないです。ショボ〜。
 しかし、G1だというのに人少ねぇ〜。5大競争以外のG1を生観戦するのは今回がはじめてだったんですけど、こんなもんですか。JCとかは混むんでしょうけど。
 とりあえず5頭に絞ったけど馬連BOXにすると10点でちょっと多いので1点でも買い目減らそうと悩んでいたら、WINS浅草でよく会う、馬単で万馬券を獲るのが得意な爺さんがいつも「考えすぎると失敗する。これと決めた馬から行くといい」と言ってたのを思い出し、ローエンからマイソールサウンド、ウインラディウス、テレグノシス、ツルマルボーイに流し、ツルマルからもマイソールサウンド、ウインラディウス、テレグノシスへと流して馬連7点勝負。全部100円だけど。買わずに来たときに諦めきれないであろう馬券のみ残しました。
 早めに馬券を買いに行って戻ってくると、ついに芝も稍重発表になってました。うわー、買った馬ローエン以外全部後ろから行く馬だよ。好み丸出しはいいけどやばいかやばいか?
 返し馬で馬が駆け抜けてゆく度に声援が飛ぶ。去年せん痛で全身傷だらけになった挙げ句2歳で天国に行ってしまったツルマルボーイの妹の可憐にも程がある美少女馬ツルマルシスターのことを思い出し(そういえばシスターに乗ってたのはアンカツでしたね。Angel Heart Clubさんで読むまでわ、わ、忘…^^;)、2ちゃんねるの安田記念の何スレ目かの1000取ったレスが「シスター見てろよ 兄ちゃん頑張るからな」とかそんな感じのがあったりして、「やっぱりこういうこと考える人いっぱいおるんですなー」と思いながら自分も同じ事を考えてたんですが(去年の有馬はその思いでツルマルボーイ軸の馬単ながしをメインにして散りました)、シスターの分まで頑張る兄ちゃん、だが頑張りすぎて脚を壊し…という妄想まで行きついてしまい、「頑張れ〜、でも無茶はするなよ、でも頑張れ〜、でも健康第一でな」とわけわからん状態になりながら、シスターの一押しがあらんことを祈りつつ返し馬を見送りました。本命はローエンで思い入れはツルマルってとこです。

【 11R 安田記念 】
 メジロマイヤーとセルフフリットが行き、ローエングリンは3番手。今日の傾向では逃げた馬は沈みそうだったのでそれでよし。ツルマルボーイは後ろから3頭目。3角〜4角で前後の幅がぐっと短くなり横に広がります。直線の向こうに見えてきた見えてきた。あっ、と、大きく外に持ち出した馬が2頭、1頭はなんか帽子がオレンジ。アンカツ外に持ち出したか? でもあんまり伸びてこなーい。いつエンジンかかりますかー。
 …と思ってたらグリーンベルトか荒れてる所かギリギリのあたりからオレンジ帽の馬が飛んで来たー!(ついでにテレグノシスも飛んで来たー!) あれーっ、びっくりしました。マジで? マジで? 兄ちゃんマジで?
 という感じでした。大外へ持ち出したのは、後でビデオで確認したらツルマルの後ろにいたイーグルカフェ(蛯名)とダンツジャッジ(柴田)でした。アンカツに釣られたか(笑 …と思ったらアンカツのコメントで「直線までは外に持ち出すか迷ったが、この手応えなら馬込みを抜けてこれそうだったので開くのを待っていた」とありました。すばらしい判断力です。あと、思いたいのはやはりシスターの最後の一押し、ですかな。
 判断力といえばテレグノシスの勝浦も道悪の中相当好判断でした。ツルマルよりも確実なコース取りだったかと。

【 メイン終了後 】
 ウイニングランで戻ってきたツルマルに「アンカツありがとー!」との声が飛ぶ中(もちろん私も泣きながら同じ事叫んでました)、「宝塚もよろしくー!」てな声が。無茶しない程度によろしくお願いしますm(_ _)m 馬をぶっ壊されるのだけはカンベン。ていうか、今回のアンカツの神騎乗は同じ乗り方しても再現はできないと思います。去年の菊のロングスパート作戦もその後再現できてないしね。奇しくも同じダンス産駒。
 他、「これでノリがいかに下手だったかがわかったな」との声も。んなこたないでしょ、と思いますけど。
 この時点でかろうじて昼食と競馬新聞のお金が浮くくらいに黒字が出たので、勝ち逃げするために12Rは買わずにスタンド建物内でゆったり見たあと、また東府中まで歩いて帰りました。電車、やっぱり空いてる…G1なのに。

 帰宅後、録画したスーパー競馬を見たら、イーグルカフェはともかく、ダンツジャッジの外に出る様子は異常でしたな。肝心なところは映ってませんでしたが、何かよれちゃったのかな。なにげにツルマルを抑えて上り最速だったダンツジャッジ。
 宝塚ファン投票、ファストタテヤマが出走圏内(笑 また出れちゃうのかなあ。人気あるなあ。タテヤマとやすやすは末脚勝負のくせに無茶して故障ってイメージが全然ないから安心してます。この子の末脚が炸裂するレースって条件が多すぎるから、宝塚(阪神)や有馬(中山)のファン投票で出走権獲っても勝てないんですけどね。それでも私は一応買いますけどね。

Posted at June 7, 2004 08:35 PM
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