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20040923

スーパーヒーロー映画

 今週末で終わっちゃうのでやっと観て来ました。れでーすでーさいこう。お子さまの少ない銀座さいこう。だけど座るとき気を遣って後ろにお子さまのいない席に座ったのに、ブレイドの上映中ずっと背もたれ蹴られてました。まーいーけどねー。

 以下、具体的な感想は反転になります。

デカ
 いつも14インチの画面で見るのとはケタ違いのボスの毛のフサフサ感ムハーー!
 や、それは置いといて。
 ロケ地広くてデカい工場萌え!!あれは何工場なんだろう。や、それも置いといて。

 取引現場に乗り込んでから最後までアクションシーンは満点。とくに、画面は微妙に不自然だったもののデカブルーのバイク横っ飛びとか好き。いつもの6人+敵入り乱れての流れるようなアクションが大好きなのですが、特別編なので個人技で魅せるのもいいなー。爆発もアクションに限らず見得きりのカットまで火薬出血大サービス。バンのバトルへのボスの介入具合も上手い具合で、ヘリが上がってくるとことかいーですねー。
 ドラマは話もよかったけど、ちょっとシリアスすぎかなあと思いました。デカレンチームが明るいから見れたものの、前半は申し訳ないですがちょっと退屈しました。劇場版はお祭りなのに暗いなあ、って。まあ、そう思うのもあからさまに子供向けなネタに頼らずやれるデカレンであるという前提あってのことなので、そう残念に思うことでもないのかもしれませんが。
 みんなで歌(ED)は平成の劇場版戦隊ヒーローの醍醐味と言えますが、レギュラー敵幹部とかがいないとやっぱりちょっと寂しかったかな。マリーが笑顔で歌っているカットはよかったですけど、他はもともといつもちびっこに向けて笑顔をまいてるメンバーなので、本編中に登場したロケットシップベイビーズ(EDの着ぐるみバンド)と競演とかあってもよかったのになー。
 プリキュアポーズも見せてくれた黄桃の「なめたらあかんぜよ!」「あかんぜよ!」とか、爆発時にドラム缶が垂直にボーンと飛ぶとことか、キャタピラがぐんにゃりしてるキラータンクとか、細かい萌えどころもいっぱいでした。
 どうでもいいけど、パンフレットにあったデカブルーの紹介文が「プライドの高いセクシーガイ」というのはどうなんですか。いいのかセクシーガイで?

 

ブレイド

 嶋さん普通にザコになっちゃってるよ嶋さん。

 話の主軸がカリスと天音(ただし、4年を経てかわいく成長)だったので、どこにも感情移入できなかったのに、何故か予想以上に楽しめてしまった『ミッシング・エース』。個人的には去年の『パラダイス・ロスト』や一昨年の『エピソード・ファイナル』より好きかも。(『プロジェクトG4』は私の中で別格)
 どのへんが好きかって、複数の相手との連戦が続いた去年、一昨年と違って本線の敵がアルビノジョーカーの派生系としてまとめられていたことかな。わかりやすい。井上敏樹は気合い入れて複雑にしすぎてまとめられなくなるくらいなら、今回くらい気を抜いてやった方がいいと思う。

 生ゴミの魚の骨→魚料理を取り皿使わずに食う剣崎とか、生身で応戦しようとしてなぜかそこにあった灌木を武器にしようとする剣崎とか、広瀬家とジョンソン家とか、占い師炎上とか、パスワード「WE I(ウェーイ?)」で解錠だとか、小ネタがこれでもかというほどたくさんたくさん詰まっていて、私はこういうの好きなのでいいけど、普通に考えたらもっと話の本線に力を入れろと怒られそうですね。
 本線なんて、志村の登場時のいい人ぶりと占い結果だけ異様に浮いてる(他のシーンではいい人設定というのが全然わからない)とか、始-天音の話であるのを印象づける回想映像がいちいち吹き出す内容だとか、望美ちゃんどこ行きましたかとか、エキストラでもない登場人物を安易に殺しすぎとか、いろいろありましたが、そのへんは敏樹様が本気で書いたとしても普通にあることなので気にせず。
 とりあえず、橘さんの驚異的なボンクラぶりが健在で嬉しかったので全部許容。ああ〜どこまでもダメな人(笑

 アクションシーンもそれなりにいっぱいあったのに印象深いのはゴキブリ(アルビローチ)の大群のキモさばかり。志村が狭い通路の天井にへばりついてたキモさとか(ここ見て、この役は黒田勇樹にして大正解と思った!)、その後通路の奥からザワザワやってくるとことかは、おいしいというか見事なキモさでした。ライダーたちの技は数は出てたけどいろいろはしょられてたような気がする。とりあえず出せばちゃんと見せなくてもいいってか。

 てか、デカブツ出さなきゃならんのはどうなんですかねー。一刀両断はかっこいいっちゃかっこいいけど、CGでデカブツ作ってそれに頼るのってなんか安易さを感じます。映画始まる前にデビルマンの予告映像が流れて、「あー一時期ゲームが映画に近づこうとしててアホだなと思ってたけど、映画がゲームみたいな映像作ってどうすんだよ」て思ったものでした。したら、ブレイドもものすごくゲームぽい映像になっとったですよガーン。去年も思いましたが(去年のデカブツはかわいかったけど)、要らないよね。
 普通のハリウッド映画とかコンピュータゲームだとか、新作になる度にグラフィック的に派手にしていかないとダメってのは難しいですよね。
 EDのパーティは楽しそうでよろしかったです。歌、新しいのになっててよかったなあと思いました。こういう終わり方はいいなー。


 観る前の予想は「今年の映画は圧倒的に戦隊の年かな」でしたが、観終わってみればどっちも面白くてお得でした。まーでもブレイドは人によって評価全然違いそうではありますが。

追記:
 あ、ミッシング・エースで、何がへっぽこだったかって志村の「4」と純一の「J」てー!(笑) そしてそんなので結婚式抜け出す栞ちゃんもステキというか、ウェディングドレスで走らせたかっただけっぽいところがステキというか。
 逆に、橘さんがアルビノじゃないかと一瞬思わせるミスリードにハラハラして、そうじゃなかった事にものすごく安心して「なーんだやっぱり橘さんはただのボンクラだったー!」

と歓喜しました。おいしいな。

Posted at September 23, 2004 12:20 AM
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